オトフリート・プロイスラー

カスパールとゼッペル。２人のわんぱく少年と大どろぼうが繰り広げる『大どろぼうホッツェンプロッツ』( 偕成社刊）。

幼い頃わくわくしたパパやママも多いのではないでしょうか。

作者のオトフリート・プロイスラー（Otfried Preußler、1923年10月20日 - 2013年2月18日）は、ドイツの児童文学者。

本国ドイツをはじめ世界各国で多くの文学賞を受賞し、その物語は世界中の子どもたちに愛されています。

生まれは、チェコスロバキアのリベレツ。両親はふたりとも教師でした。第二次世界大戦中の1942年に学校を卒業、徴兵されドイツ陸軍へ入隊。少尉であった1944年に捕虜となり、その後5年間をエラブガなどタタール自治共和国内の数箇所の捕虜収容所で過ごしました。

1949年6月に解放され、幸運にもバイエルン州ローゼンハイムで移住していた親族、婚約者のアンネリース・キントと再会。同年に結婚。

1953年から1970年にかけて小学校の教師を務め、ローゼンハイムでは小学校長となりました。

学校では、自分でつくった物語を子どもたちに語って聞かせました。このときのいくつかの物語が後に出版され、作家プロイスラーが誕生したのです。

その創作の幅は驚くほど広く、カスパールたちが活躍する大どろぼうシリーズのほかにも、たくさんの名作を残しています。