「おきがえ、自分でできるもん」「おとまり楽しみだなあ」。
日に日に頼もしくなる子どもたち。
でも、本当はいろいろ気になって眠れない。
「ボタンのある服、まだちょっとだけムズカシイ」
「おとまりでオバケが出たらどうしよう」……
そんなとき、このウォーリーぐるみの出番です。
「虫バイキン? ▶
オバケ?やっつけたい
こと、心配事や悩み事、なんでもいいよ。
文字や絵で小さな紙に書いてね。
心配事を書いた紙を▶
ウォーリーぐるみの
おなかに入れて、テープを閉めてね。
入らないときは、折
ってもいいよ。
ウォーリーぐるみさんが食べてくれたからもう大丈夫。枕の下に置いて安心しておやすみ。寝て起きたら、悩み事は小さくなってるよ。
●子どもの自己解決力を育む
自立心が芽生える頃は「自分でやりたい!でもできないかも」……小さな胸のなかで、やる気と心配事が行ったり来たり。
親が子どもの悩みを早く知る事は大事だけれど、子どもはいつも親に話すとは限りません。
そんなときに、ウォーリーぐるみが手伝ってくれます。心配事を知った親は、子どもが自分で悩みを解決できるよう支援することができます。
翌日、親は子どもの心配事について話し合うかもしれません。そっと見守ることもあるでしょう。代わりにメモや、小さなプレゼントを入れておくこともあります。
子どもの自己解決力を育む「Kummerpüppchen(お悩みパペット)」は、ドイツの教育者たちも子どもたちと親たちのために推奨しています。
心配事や悩み事があるときだけでなく、願い事をかなえたいとき、がんばりたいときにも。
●子どもの自立を促すツール
一般的に、ドイツでは早い時期から子どもの自立を考えながら育児をしています。おもちゃにも、たとえばパペットのように自分で考えながら遊べるものが喜ばれます。
そして、中学生になると友達同士で映画を見に行ったり、小学校のクラス会を開いたり……自分たちで考えて行動できる子どもに育つのです。
そのように子どもが自立するうえで、自己解決力はとても大切。
それだけに、ドイツの親は、事細かく指図したりはせず、先回りして手取り足取りということもありません。
けれど、困っていたり、悩んでいたりしたら、支えたいのは親として当然。側面からそっと支えられる、ウォーリーぐるみの仕組みがあれば安心ですね。
●社会全体で子供を支える
ドイツでは社会全体で子どもを支えます。
例えば、入学時は子どもを幼稚園時から仲のいいお友達と同じクラスに入れるようとりはからうなどして、まず信頼できる子供同士の関係を視野にいれます。
親同士では、子どもの誕生会を開いて招いたり、お互いにお泊まりをさせたり。先生とのコミュニケーション、クラスの親同士の夜の集まりも活発です。
●大人たちにも
グァテマラのマヤ・インディアンにも、これとよく似た「ウォーリードール」の古い言い伝えがあります。不安や悩みごとをこの人形にささやいてから枕の下において眠ると、 翌朝にはこのお人形が取り除いてくれるといわれています。
また、4つの動物には、意味があります。 子どもだけでなく大人でも、願いを込めて使ってみましょう。 ポケットにキャンディを入れてプレゼントにしたり、ハーブのサシェを入れて安眠のお供にしたり……アイデアを生かして楽しんで。